常念岳から蝶ヶ岳へ 前編

2017年9月の記事になります。
 
本格的な登山としては初の北アルプスだった、
7月の燕岳山行。
 
素晴らしい眺望を期待していたものの、山頂付近はガスだらけで槍穂どころか何も見ることができずに残念ながら下山となりました。
 
そんな中、皆さんのブログで絶景写真を見ていると、
どうしてもこの目で見てみたいという想いが強くなり・・・、
 
再び北アルプスへ行くことにしました!
 
目指す先は、常念岳蝶ヶ岳
うぅ~、どちらも魅力的だなー。
両方行きたいなー。
ええーい、ならば両方行ってしまおう!
 
と、いうことで、初めての本格的な縦走をすることになりました。
体力がもつか心配だけど頑張るぞー。
 
9月2日(土)
AM 7:50
 
前日の夜に愛知を出発し、高速のサービスエリアで車中泊したものの、案の定ほとんど眠れず。
そのくせ朝起きてからも準備が遅いので。
予定の時間よりも遅れて三股登山口に到着。
 
まぁ、今日は小屋に泊まるから大丈夫だよね。
 
と、いうワケで前置きが長くなりましたが、いざ出発。
登山口を入るとすぐに蝶ヶ岳との分岐があります。
 
 
常念岳まで7.1キロ・・・
遠いやーねー。
 
樹林帯は序盤からとにかく急登が続きます。
 
あちこちに生えているキノコに怯えながら(笑)、
樹林帯の中をひたすら進みます。
 
延々と続いた樹林帯をやっとこさ抜け、
この梯子を上ると、、、
 
どーーーん。
ここからは、エンドレス岩岩王国が待ち構えていました。
しかもヘンタイ激登り。
晴れていれば、常念岳から蝶ヶ岳への稜線が見えるそうなんですが。
ガスガスで視界は真っ白。
気が滅入る。
 
なんじゃこりゃ~
見上げると岩。
左を見ても岩~~
右を見ても~、もちろん岩~~
そして再び見上げてみる、、、
めっさ、岩~~~
もうい~~~わ(岩)
 
・・・・・・・。
 
ねぇねぇ。
アンタ、その足上げる元気どっから来るのさ。
えーっと、もしや岩岩王国の王様ですか。
PM 1:15
避難小屋到着
 
避難小屋にはお手洗いはありません。
 
ちなみに山頂にもなく、小屋まで行かないとありませんのでご注意を。
避難小屋を越えると前常念岳です。
 
PM 1:35
やっとこさ、前常念岳(標高2,662m)に到着。
 
ここからも引き続き岩場ですが、傾斜はさっきまでと比べると
緩やかになり、稜線歩きが始まります。
それでも、すでに足がかなり痛い私は徐々にペースが落ちてゆきます。
次第に旦那どんとも離れてゆき、ついに姿が見えなくなりました。
花も咲いてないし、辺り一面ガスガスで何も見えないし、おまけに他の登山者の姿も見当たらない。
 
あぁ・・・心がポキッと折れちゃいそうだよ。
と、ひとり嘆いていたその時、、、
なにやら近くで鳥の鳴き声が聞こえてきたので見てみると、、、
 
ん?もしや?
あ、あ、あれは!
ら、らいちょうではないの~!!
 
ハイマツ帯の中に三羽の雷鳥がいました。
初めて見ました。
 
そしてさらにミラクルが。
雷鳥たちの近くになんと、今度はオコジョが出てきたのです。
 
ちょっと何この奇跡のコラボ!
ヤバイ!!
写真に収めなくては。
あ゛ーーーーーっ。
しまった。
こんな時に限って旦那どんにスマホを預けてた。
 
『おーーーい』
岩の上に向かってダメ元で呼んでみる。
 
『シ~~~ン』
声届かず(泣)
 
仕方なく写真は諦めました。
でも、こんなミラクルに遭遇したおかげで、なんだかパワーが湧いてきました。
よーし、山頂まで頑張るぞ。
 
そしてついに、
PM 3:40 
常念岳(標高 2,857m) 登頂~
 
長かった・・・。
 
しばらく山頂で待ってみましたが、ガスは晴れてくれませんでした。
さぁ、今宵の宿、常念小屋へと向かいましょう。
小屋までまだ一時間近くかかるみたい。
 
今度は岩岩の激下り。
もう太ももにふくらはぎにアキレス腱まで痛い。
膝はまだなんとか大丈夫だけど。
 
所々に不安定な石があるので、注意しないとバランスを崩して危険です。
そして明日はまたここを登るのか。
ヒーヒー言いながら石坂を下りていると、少しずつガスが晴れてきて。
常念小屋が見えてまいりました。
やった~、あともう少しだ。
 
PM 4:50 常念小屋に到着。
荷物を置いて外に出てみると、
さっきよりもガスが晴れてきていました。
 
そして雲の切れ間から、、、
ツンツン頭をしたあれは!!
初めて生で見ました。
明日はなんとか晴れて絶景が見れますように。
 
土曜だからか、小屋はほぼ満室状態で、到着が遅かった私たちは
三階の屋根裏ゾーンに案内されました。
 
夕食はハンバーグを美味しくいただきました。
今日はかなり頑張った自分へご褒美をと思い、
手ぬぐいを買おうとしたらまさかの売り切れでした。
バッジは買ったけどね。
こうして長かった一日目が終了。
明日の快晴を願って、床に就きました。
後編に続きます。